かげとらのこと

わたしは
大切な命を
預かっている

それが
柴犬の忍虎(かげとら)だ



最初は猫が欲しかったけど
気付いたらわたしの胸の中に
生後2ヶ月のかげくんがいた

あたしの同じ誕生日で
勝手に運命感じてしまってね



柴犬の小さい時なんて
ほんっとに一瞬で過ぎてしまうから
写真沢山撮っといて下さいよ〜
ってお店の方に言われて

小さな犬歯でぬいぐるみを
ガジガジするかげくんを
必死で撮影したなあ

仔犬の時は
寝る時はゲージにいれて布かけて
寝かせなきゃいけなくて
知らない場所にきてすぐの夜
クンクン夜鳴きのすごいかげくんに
心が痛んだなあ

初めてトイレシートでおしっこした時
もう涙出るくらい嬉しかったなあ

初めての注射で
びびって鳴き叫びうんちもらしてて
笑ったなあ

初めて外に出て自分で歩いた時
とっても嬉しそうな顔してたの覚えてる

とても辛いことのあった日に
初めてベッドで一緒に寝た
かげくんは全てわかってて
ずっと傍にいてくれてたような
(気がしてる)

大学病院へ行って検査した時の
麻酔切れた瞬間に
断末魔のような声で叫び散らし
一躍有名になったかげくん

誰に会わせても
こんな優しい柴犬見たことないって
言われるくらい
他のワンコに優しくて
無駄に体が大きいせいで
逆にワンワン吠えられ
歯茎剥き出しにされてびびるかげくん

自分は一歩下がって精神が
大正時代の女性を感じさせる
本当に心の優しいワンコ

幸せに育てられてるんだって
顔みたらわかるよって
言ってくれる友達がいて
いつもお散歩一緒にいってくれる
職場のみんながいて
本当に可愛がってくれる
お母さんやお父さんがいて
かげがうちに来たときから
ずっと一緒にいる親友が
良いところも悪いところもくるめて
かげくんはいい子だよって
言ってくれて

傍にはかげくんを愛してくれてる
人たちがあまりにも多すぎて

かげくんを4年間
育ててこれて
命を持っていてくれて
かげくんに本当に感謝だって
改めて思ってる

大変だった時間も多いけど
それよりもなによりも
かげくんが生きてくれてるだけで
あたしの毎日はスペシャルで

こんなに大切なものは
他にはない

あたしをこんなに幸せにしてくれる命は
他にはない


一人暮らしで柴犬とか
大変にきまってるし
ほんと頭おかしいけど
かげくんと一緒に生きる
運命だったんだなあきっと





かげくんを守れるのは
あたししかいないから
もっとあたしがしっかりしなきゃって
思った

今日もかげくんと
朝を迎えられる幸せを


かげくん
毎日お留守番ありがとう
毎日わたしの傍にいてくれて
ありがとう


この込み上げる気持ちが
愛じゃないなら

何が愛なの?


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